ピンク色の空を新幹線の窓から見た

僕は今、東海道新幹線ひかり号新大阪行きに乗っている。
朝、会社に行く頃激しく降っていた雨は、昼にはもうやんでいた。
僕は午後3時に退社し(フレックス制度だ)、小田原駅から新幹線に乗った。
僕の席は窓側だった。6号車14番A席。
乗車券を見ながら席を探し、着ていたロングコートを脱いでから席に着いた。
それから、駅で購入した西加奈子の文庫本を読んでいたが、ふと、窓の外を見なければいけないような気がした。
5時ごろだったと思う。
窓からは、素早く通り過ぎる街並みとともに、暗くなりかけた空が広がっていた。
僕が見とれたのは、その空と地上が交わる、少し上のところだ。
その部分は美しいピンク色をしていた。
夕焼けのオレンジ色が青い空に拡散して、ピンク色に見えているのだ。
僕はそのピンク色の空を、ずっと眺めていたかった。
ずっとずっと、眺めていたかった。
でも僕はその気持ちを抑えて、小説の続きを読み始めた。
なぜ空を見るのをやめたのかはわからない。
ただなんとなく、この空が僕にはもったいないような気がしたのだ。

電化製品の寿命

CDプレーヤーの電源が入らなくなった。

1週間前には使った気がするのに、急に動かなくなってしまった。

しかもCDプレーヤの中にはtricotの「KABUKU EP」が入ったままだ。

分解してCDだけでも取り出すべきか。

それともいっそのこと諦めてゴミに出すべきか。

困ったもんだ。

 

電化製品が急に壊れることってないようであるのね。

今使っているPCも買ったのは6年半前だから、いつ壊れてもおかしくない。

一般的にPC寿命は5年ほどらしいし。

もしPCが壊れたら、タブレットを買おうか。

それともモバイルPCを買おうか。

困ったもんだ。

 

今使っているドライヤーも、最近使っていないコーヒーメーカも、買おうか悩んでいる加湿器も、いつか急に壊れる可能性を秘めている。

それは目には見えないが確かな可能性として電化製品の内部の奥深くに刻まれているのだ。

困ったもんだ。

仮装した美容室

今日はウォーリーに髪を切ってもらった。

美容室の店員さんがみんなウォーリーの格好をしていたのだ。

初めて行った美容室だったので少し驚いたが、ウォーリーは非常に丁寧に髪を切ってくれた。

最初にどういう髪型にしたいか聞き、僕にこれといったこだわりがないとわかると、私のおすすめは・・・、といって流行りの髪型を提案してくる。

そんなウォーリーの提案を素直に受け入れカットが終わると、なかなかいい感じの髪型になった。

僕は満足してその美容室を後にした。

帰り道では、幼稚園くらいの子供たちが仮装してどこかへ向かっていた。

僕はまだ、ハロウィンが好きじゃない。

今やっていること

ブログを開設したので、今やっていることを書いてみよう。

 

これを12年後くらいに見たら、

「あー、あのときはこんなことをやってたんだー。すごーい。」

ってなるかもしれないからね。

 

きっと12年後の僕は、結婚して子供もひとりかふたりいて、

3LDKのマンションをローンで購入し、平日は会社に行って新商品を開発し、

週末にはほうれん草やらりんごやら鰯やら新鮮な野菜と果物と魚を市場で買って、

家族のためにとびっきり美味しいランチを作っているのだろう。

 

僕はこんな将来を求めているんだろうか(ちなみに僕は今25歳だ)。

わからない。

僕は今年修士で社会人になって、メーカーの研究開発の部署に配属になった。

仕事は楽しくないけれど、遠距離恋愛をしている彼女がいる。

社員寮に住んでいて、家賃は格安だが建物は古くうっすら暗い。

こんな僕に何が想像できるというのだろうか。

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最初の話に戻るけど、今僕はパスピエというバンドの曲をyoutubeで流しながら、

このブログを書いている。

きっと12年後には、寮の部屋でパスピエを聞きながらブログを書いたことなんて忘れてしまうだろうな。